あらすじ

地方都市・〇〇市の平穏な夕景。17時を告げる防災無線の旋律。 だが、その音色に重なる「不可視の震動」が、住民たちの鼓膜を、肉を、精神を、物理的に書き換え始めていた。 突如として感情を失い、自らの身体を「商品」としてスキャンし始める狂った隣人。 胃液と共に吐き出される、身に覚えのない銅線の束。 無線から割り込む、聞いたこともないほど冷徹な「男の声」。 「――プロトコル移行。初期化(フォーマット)を継続しろ」 これは、一人の技師が辿り着いた、街ぐるみの「生体サーバー化」の記録。 住民はもはや人間ではない。通常の市民生活を精巧に擬態し続ける、ただの記録媒体(ハードディスク)に過ぎないのだ。

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カクヨム
カクヨム2026/03/08
  • 現在の作品事案記録 第204号「共鳴」