あらすじ
【毎日更新】
主人公カイは十一歳の頃、両親を亡くした。領主様の騎士たちですら歯が立たない魔物に村を襲われたのだ。
その時、カイの中に渦巻いた感情は悲しみ──ではなく憧れだった。
「村一番の狩人」と騎士たちにも一目置かれていた父が、自分はボロボロになりながらも騎士たちに魔物討伐のヒントを与え、満足げな表情で死を迎えた。そんなかませ犬ムーブをした父に、カイは憧れた。
それから時は経ち、カイが十九歳になった頃。魔族を打倒すべく異世界から勇者が召喚される。
けれど勇者はみな性格に一癖も二癖もある厄介者。以前には稽古に飽きて王城を抜け出し、魔物と戦って死にかけたことすらある。
「このままではようやく召喚に成功した勇者様方が死んでしまう!」
そんな宰相の嘆きに応えたのは「歴代最年少で宮廷魔術師長に就任した天才」と評されるカイだった。
「俺が、勇者のかませ犬になる!」
そう宣言した彼は、幼馴染のリーナの心配されるのもそっちのけで「勇者のかませ犬」に没頭していく。
そして勇者もまた、カイがかませ犬をすることで、実力も精神も成長していく。
これは、かませ犬に憧れた主人公が、最高のかませ犬を目指す物語。