あらすじ
ブラックなペットショップで働いていたチユリは、ある日突然、異世界召喚に巻き込まれてしまう。
一緒に喚ばれた娘が『真の聖女』として持て囃される一方、チユリの魔力は完全に「ゼロ」。
ハズレ枠の無能として、彼女は竜舎の世話係(竜師)に追いやられてしまう。
しかし、この世界において魔力ゼロのチユリは完全に『外側の存在』だった。
魔力という雑音を持たない彼女は、感覚の鋭い竜たちにとって最高の精神安定剤。
おまけに、他者の魔力や感情が「色」として視える『天与の目』を持っていたチユリは、元の世界で培った動物ケアの知識も活かし、瞬く間に竜たちの心を掴んでいく。
ところが、強硬な遠征で竜を酷使し限界を迎えさせた第一王子は、失態の責任をすべてチユリに押し付け、彼女を国外追放してしまう。
国を追い出されたチユリだが、道中で呪いに苦しむ神獣(幼い白竜)を特異体質で救出。
その様子を見ていた親竜国の王子に見出され、「世界で唯一の専門家」として超VIP待遇で迎えられることに!
一方その頃、チユリという唯一の精神安定剤を失った軍事国家では、竜と使い魔たちが一斉にストライキを開始。
物流も通信も完全に崩壊し、国は急速に滅びの道を辿っていく――。
「今さら戻ってこいと言われても困ります。私はここで、竜たちと穏やかなスローライフを送りますので」
これは、魔力ゼロの特異体質を持つ少女が、その才能を正当に評価してくれる国で最高の竜師として成り上がるお仕事ファンタジー。