あらすじ
【あらすじ】
夫を突然失ったアラサー女・葵。仕事も辞め、一人になった台所で、彼女はなぜか鍋を作り続ける。
悲しみで動けないはずなのに。誰かのために料理する理由もないはずなのに。
昨日の鍋に今日の白菜を足す。煮詰まった出汁に水を足す。春菊が色よく開く。大根はいつまでも形を保っている。鍋は毎日少し変わりながら、それでもコンロの上に在り続ける。
そして——鍋の中には、もうひとつの「世界」があった——
【こんな方に】
派手な展開より、静かにしみる話が好き
分厚いステーキより、味のしみた大根が好き
日常の中に哲学を感じたい
喪失や孤独を、重くなりすぎずに描いた作品を探している