あらすじ
由緒あるマーシャル伯爵家の令嬢
サラ・マーシャル は、白薔薇の庭園に囲まれた屋敷で何不自由なく育てられていた。
ある日、父が王都から一人の孤児を連れてくる。
無口で鋭い瞳をした少年ハンター。
彼は伯爵家の使用人として働くことになるが、なぜかサラにだけは優しく、いつも影のように寄り添っていた。
やがて二人は互いに惹かれ合う。
しかしそれは決して許されない恋だった。
伯爵令嬢と孤児の使用人。
身分の差はあまりにも大きい。
そんな中、王国は戦争へと突入し、ハンターは兵士として戦場へ向かい、二人は離れ離れになる。
それからしばらくして、マーシャル伯爵家に一通の手紙が届く。
差出人は――
王国最高の名門貴族、グロヴナー公爵家。
若き当主 アレクサンダー・グロヴナー公爵 が、サラを妻に望んだのだ。
そして時代は大きく動き始める。
戦争、貴族社会、政略結婚。
それぞれの思惑が交差する中で、サラの運命は思いもよらない方向へと進んでいく。
白薔薇の庭で始まった小さな恋は、
やがて王国を揺るがす運命へと変わっていく。