あらすじ
上賀茂農家が自動販売機で売っている朝採り野菜は、なぜこんなに美味しいのだろう?
ブランド化したいわゆる「京野菜」だけではない。なんでもないトマト、キュウリ、ナス、ほうれん草、カボチャ等々、あらゆる野菜が、野菜本来の濃いうま味を備えていて、野菜ってほんとうはこんなに美味しい物だったんだ!と気づかせてくれる。
晴れた日には毎日のように自転車で6カ所の自動販売機をめぐる習慣がついてから、私たちの自炊にはこの野菜巡りが欠かせなくなった。そこには私たちが市販の野菜を食べている時には気づかなかったホンモノの野菜との出会いがあり、それを丹精込めてつくる上賀茂農家の人たちとの出会いがあり、そして古代から今に至るまで、賀茂川が培ってきたこの上賀茂の豊かな土地との出会いがあり、悠久の時との出会いがある。
上賀茂野菜の恩恵を毎日のように授かっている作者による上賀茂農家への恩返し、上賀茂野菜賛歌です。