あらすじ
十二年間、光のない地下室で『魔導兵器』として搾取され続けた少女、カノン。
命を削り、死の雪山へ逃げ出した彼女を救ったのは、聖王国の騎士ランドルフと、その妹アスタだった。
初めて与えられた温かなスープ。家族のような絆。
カノンは、白銀の騎士が守る平穏の中で、凍てついた心を少しずつ癒やしていく。
しかし、その安らぎは長くは続かない。
忍び寄る帝国の魔手、そして世界を覆うマナの枯渇。
迫りくる戦火と理不尽な運命の中で、カノンは残酷な選択を迫られる。
――誰かの「盾」でありたいと願うとき、人は本当の強さを手に入れる。
これは、絶望を知る少女が「絆」を見つけ、やがて来る嵐の中を、自らの足で歩み出すまでの物語。