あらすじ
機甲歴0057年
第二次世界大戦という憎悪の渦は尚も続いていたが、ここに来てようやく両者は講和という道に進み始めた。
4年間という長い時を経て、両者は共に疲れ果てた。
その結果、ここに「妥協」という選択肢が誕生したのである。
そう、これは妥協であった。
双方共に、これ以上の出血は避けねばならなかった。
しかし、既に流された血が元の姿に戻ることは決して無い。
そして、積み重なる骸の下に蠢く憎悪が散逸する事は、尚あり得ない。
時に機甲歴0057年3月1日
この日、地球連邦軍エルジア方面軍総司令部は一つの作戦の発動を宣言した。
これは、後世にて「緑作戦」と呼称されている。
“地球連邦政府と前記諸邦との間、そして両市民との間には確固として恒久的な平和が存するべきである”
“故に、陸海空宙におけるあらゆる敵対行為はこれ以後停止されるものとする”
アードバーグ講和条約 第七条〔撤兵〕より抜粋