あらすじ
枕元に落ちていた押しボタン。台座には最初から名指しで刻まれていた――「スペインと日本を交換する」。
冗談半分で写真をSNSに投稿し、軽くバズった夜。ノリで押してしまった翌朝、世界地図は本当に壊れた。日本は欧州へ、スペインは東アジアへ。しかも島も飛び地も丸ごと。
ニュースを見て、僕は内心で笑った。「勝った」と。
だが投稿はスクショで増殖し、掲示板で“予告犯”として祭りになり、僕の人生は追い詰められていく。
一年に一度しか押せないスイッチ。戻すか、戻さないか――選べるのは、世界で僕ひとりだけ。