あらすじ
「きみのことを愛しているとでも思っているのか? バカバカしい。一度たりとも愛したことなどない。それどころか、興味さえ抱けない。この際だからハッキリさせておこう。おれは、いままできみのことを愛したことなどない。そして、これからも愛することはないだろう。だから、事故や病気を装い、おれの気を惹こうとしてもムダなことだ」
長い眠りから目覚めた私に、彼は堂々とそう宣言した。
「あの、あなたはいったいだれでしょうか?」
ガマンできなかった。そう尋ねずにはいられなかった。一語一語嚙みしめるようにして言葉を紡ぎだす。
わたしを愛するつもりはない、と宣言した彼は、いったいだれなのだろう?
どうして自殺未遂なんてしたのかしら? 見知らぬ彼の気を惹こうとしたのかしら?
わたしはいったい、だれなのかしら?
※ハッピーエンド確約。ご都合主義のゆるゆる設定はご容赦願います。