あらすじ
世界最高峰の新作フルダイブVRMMO《アーカイヴ・ワールド・オンライン》は、かつてサービス終了した無数のVRゲーム資産を統合して作られた、史上最高の“神ゲー”だった。
だが、その世界の底には、統合しきれなかった“終わったゲームの亡霊”が沈んでいる。
主人公・灰田凪は、トップランカーでも配信者でもない。
ただひたすら、低評価、未完成、バグだらけ、運営逃亡寸前――そんなVRクソゲーばかりを遊び尽くしてきた異端のプレイヤーだった。
新時代の神ゲーで、そんな知識が役に立つはずがない。
誰もがそう思っていた。
ログイン初日、彼が偶然踏み抜いたのは、マップの継ぎ目に残された“削除された世界への入口”。
そこで凪は、世界に残る不具合と未統合データだけを武器に変える、あり得ないスキル《未適用パッチ》を手に入れる。
それは最強の剣でも魔法でもない。
だが、神ゲーの裏側を攻略するには、あまりにも都合が良すぎる力だった。