あらすじ
「波風を立てるな」――その“正論”が、この国を静かに殺していく。
事勿れ主義と同調圧力に支配された現代の小学校。
若手教師の涼真たちの前に、突然「三十年後の未来」から九十歳の老人が現れた。
彼が見せた2056年の日本は、子どもたちがAIに完全管理され、国家が内側から崩壊した絶望のディストピアだった。
「ワシらの屍を越えて、新しい未来を創ってくれ」
自らの存在を犠牲にして涼真たちを「現在」へ送り返した老人は、かつての恩人・省吾だった。
歴史は書き換わり、省吾は「新校長」として彼らの前に立つ。
もはや逃げている暇はない。教室からの「国家への反逆」が始まる。
年齢主義の撤廃。無学年制による飛び級。タブーを恐れぬ魂の国史教育。
立ちはだかる教職員の猛反発と、文部科学省の強制介入。
ちっぽけな教室から始まった「小さな一歩」は、やがて日本中を巻き込む大うねりとなっていく!
「波風を恐れんさんな!」
失われた誇りを取り戻す、最も熱く泥臭い“たたかい”が今、幕を開ける――。