あらすじ
魔法少女の強さは「配信の視聴者数」で決まる時代。
空地川サビ子(27歳・独身)は、視聴者数0の『エコノミープラン』で日銭を稼ぐ底辺の地下魔法少女だった。かつてはトップ魔法少女〈アハト・カノン〉として名を馳せた過去も、今は遠い。
魔力が足りない彼女の武器は、12年鍛え上げた広背筋と、デザートイーグル、そして対戦車ライフル(物理)。
そんな彼女がある日、ボロボロで倒れていた人類の宿敵・ゲドードス大王をうっかり助けてしまう。
気づけば大王はサビ子のボロアパートに居座り、エプロン姿で完璧な家事をこなし、あまつさえ1億のスパチャを投げてくる。敵の激推しによって、サビ子は不本意ながら〈魔砲再革命アハト・カノン・アライヴ〉として大ブレイク。しかしそれは、視聴者数を牛耳る巨大組織「立川幕府」との、世界規模の泥沼戦争の引き金に過ぎなかった――
「頼むよ、視聴者数もないのに二十七歳にこんな階段上らせるな」
魔法少女という呪いに囚われたアラサー女と、家事手伝いの大王が、クソみたいな世界をぶち壊す。最高に泥臭くて熱い、反逆の物語。