あらすじ
武器が、好きだ。
それだけが、前世から持ち越した俺の全てだった。
普通の鍛冶師として生き、武器だけを作り続けた人生を終えた俺は、数百年後の異世界に転生した。名は鍛治澄。今世でも変わらず武器が好きな、どこにでもいる普通の少年として育った。
異変が起きたのは十五歳、「器鑑定」の日だ。
測定機械が三回壊れた。書類上の判定は「異器」――観測史上ゼロ人、前例なしの測定不能。正式な学院推薦なし。職業証明なし。社会的には最底辺の無器扱い。
それでも俺は笑った。
「万器学院って、全部の武器が学べるんですか」
廃校寸前の底辺校。生徒はほぼゼロ。先生は授業中に爆睡。練習用の武器はボロボロ。他の学院からは公然とバカにされている。
最高だった。