あらすじ
「家族なんだからタダ働きは当然だろ?」
「職人の怪我で労災なんて使うな、会社が損をする」
大手商社の管理職として輝かしいキャリアを築いていた相沢冴子(45歳)は、夫・敬介の泣き落としに負け、倒産寸前の義実家『権田レザー』へと転職した。
そこで待っていたのは、昭和の価値観で止まった無能な義父母と、妻を「無給の家政婦」としか思わない夫、そして泥沼の不正経理。
冴子の経営手腕で売上が倍増しても、恩恵を受けるのは贅沢三昧の親族だけ。職人たちは酷暑の中で使い捨てられ、ついにはエース職人が大怪我を負う事態に。
「……わかりました。そこまで言うなら、こちらにも考えがあります」
冴子は決意した。この腐りきった泥舟を、内側から完璧に解体することを。
家族という名の寄生虫たちをハワイ旅行へ送り出した隙に、冴子は【技術・資産・顧客】のすべてを奪い去る前代未聞の「会社強奪」作戦を決行する。
これは、すべてを捨てたエリート女上司が、誇り高き職人たちと共に世界へ羽ばたくまでの、徹底的な再起と復讐の物語。