あらすじ
公国の貴族の娘であり、騎士として戦場に立っていたイグニアは、魔物との戦いで命を落とす。
しかし目を覚ました先は王国の神獣神殿。
彼女は“平和をもたらす神獣”として転生していた。
そこで出会ったのは、顔の半分を火傷で覆われた兄王子・アルディス。
陰謀渦巻く王位継承争いの中、王妃派に虐げられ、王位から遠ざけられている青年だった。
人々が視線を逸らすその傷を、イグニアは逸らさない。
神獣として、ただ静かに彼の隣に立つ。
やがて王都を脅かす魔獣の襲撃が始まり、神獣と不遇の王子は並び立って戦場へと向かう。
神獣と共に戦う王子は、次第に民の支持を集め、“英雄”と呼ばれる存在へと変わっていく。
その裏では、王位を巡る陰謀がさらに激しさを増していた。
平和をもたらすはずの神獣である彼女は、本来なら王に仕える存在。
それでも、イグニアの心は王位ではなく、彼自身へと向かっていく。
これは、不遇の王子と神獣が共に戦い、やがて英雄となり、伝説として語り継がれるまでの物語。
そして――
平和をもたらすはずだった神獣が、ただ一人の男を選んでしまう物語。
不遇の王子×神獣