あらすじ
西暦2157年。
人類は戦争をなくすため、感情を制御する社会を完成させた。
怒りは起こらない。
悲しみは深く沈まない。
愛は燃え上がらない。
犯罪ゼロ。暴動ゼロ。
完璧な平和。
――ただし、心もほとんど消えた。
そんな世界で、青年・幸太の隣にいる白猫マロンだけが、
笑い、怒り、甘え、寂しさを見せる。
だが政府は宣言する。
《感情反応者排除計画》発動。
感情を持つ存在は、社会のノイズ。
消される運命。
それでも幸太は決めた。
「絶対に守る。誰にも奪わせない」
静かな社会に、最初の怒りが生まれる。