あらすじ
38歳の主婦・松平世那は、ミニ四駆好きの息子と暮らす普通の母親だった。
ただ一つ違ったのは――彼女がミニ四駆のガチ勢だったこと。
ある日、祖父の遺した書斎で目を覚ました世那は、なぜか平成8年の静岡市にタイムリープしてしまう。
しかも体は14歳の少女の姿になっていた。
外では少年たちがミニ四駆に熱狂している。
しかし彼らの改造は、令和の視点で見ればあまりにも荒削りだった。
「速さ=パワー」という平成の常識。
その世界に、世那は違和感を覚える。
祖父から教わった徳川家康の兵法と、令和のミニ四駆チューニング理論を武器に、世那は少年たちを導きながら平成ミニ四駆界で天下を獲ることを決意する。
これは――
模型店、駄菓子屋、商店街。
まだ日本が元気だった頃の静岡を舞台にした、母と少年たちの熱くて優しいミニ四駆物語。