あらすじ
孤独なとき、
あの子はいつもそこにいた。
転校して三日目の夕暮れ。
カイドウ・ミナモは、神社の鳥居が見える公園で一人の少女と出会う。
少女はかざぐるまを持ち、風のように現れ、風のように消える存在だった。
そして、どれだけ手を伸ばしても触れることができない。
それから少女は、ミナモの人生の節目で何度も現れる。
初恋の喜び、失恋の痛み、上京の孤独、家族との時間、そして別れ。
少女はいつも同じ姿のまま、ミナモの隣に立つ。
なぜ少女は歳を取らないのか。
なぜミナモにだけ見えるのか。
その答えが明かされるとき、
ミナモは気づく。
かざぐるまが回る理由を。
そして、自分が誰になるのかを。