あらすじ

京・壬生。 壬生浪士組の局長・芹沢鴨は、乱暴狼藉の悪名をほしいままにしていた。 金を巻き上げ、橋の上では関取を叩き伏せる。 その振る舞いは、やがて組の分裂を招く。 だがその悪名の裏には、誰にも明かされぬ覚悟があった。 贔屓の芸者屋に仕える幼い女中「すずめ」が、権力者の横暴によって命を落としたこと。 壬生浪士組を守り、来たるべき時代のために、自らが“影”となると決めたこと。 光の資質を持つ近藤勇。 冷徹な現実を見抜く土方歳三。 そして芹沢の真意に気づく新見錦。 やがて芹沢は、自らの死をもって壬生浪士組を新たな名へと導く。 「新しき時代に選ばれし組――“新撰組”など、どうだろう。」 その笑顔の裏にあったのは、未来へ託す覚悟だった。 影は霞となって消える。 だが、誇りは残る。 それで、良い。

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エブリスタ2026/03/03
  • 現在の作品霞となりし壬生の影