あらすじ
在野の民俗学者・進藤浩二。
心霊ライター・久津へらす。
二人が追うのは、度重なる心霊騒ぎで名を知られる廃道『おにこぼち』で撮影された一枚の写真だった。
闇夜の森の入り口に写り込んだ、角のある異形。不自然な地名に惹かれ、進藤は深い霧に包まれた森へと足を踏み入れる。
過去の記録に残る、江戸時代の飢饉と口減らし。しかし、山へ捨てられたはずの赤ん坊たちは、なぜか無事に生還していたという。
恐ろしい人喰い鬼の伝承が残るこの地で、過去に何が起きていたのか。怪異の裏に隠された真実に迫る、現代民俗学ミステリー。