あらすじ
「地獄で後悔しな、サメジマ」
路地裏で銃口を突きつけられた組織の男・サメジマ。
死を覚悟した瞬間、背後の空間が「ふやけた紙」のように歪んだ。
命からがら逃げ込んだ先は――暴力厳禁、ひらがな推奨。
パステルカラーの「ゆるふわ絵本」の世界。
愛銃のベレッタはおもちゃのラッパに変わり、渋い低音は「ポヨ〜ン」という間の抜けた効果音に変換される。
さらに、追ってきた殺し屋・ジャックは水玉パジャマ姿でペロペロキャンディを振り回す始末。
「ふざけるな。俺のハードボイルドを返しやがれ」
怒れるサメジマの咆哮さえも、世界(プロット)は無慈悲に書き換えていく。
「さめじまくんは、とっても てれやさん。みんなで、おやつを たべることに しました」
四川料理のレシピ本、顎の尖る乙女ゲーム、0.1ミリの特売チラシ……。
ジャンルの壁を叩き割り、サメジマは自らの「完」を取り戻すことができるのか?
「俺の価値は、俺が決める。――たとえここが、誰かの書いた原稿用紙の上だとしても」
ハードボイルドな魂と、予測不能なメタ・カオスが激突する、痛快(?)不条理ファンタジー!