あらすじ
母に聞いたことがある。
私の良さとはなんだろうか、と。
母は言った。
「話を聞いてくれたこと」と。
自分が教育の現場にいて、自分の子の長所をそのように言う親とは会ったことがない。
また別の機会にて、生徒からも言われたことがある。
「先生は話を聞いてくれる」
人の話を聞くというのは難しい。
己の自我を無くして聞くに徹する。
何を、どんな言葉、どの順番で語るのか、以前と何がちがうのか、声はどうか、今の時間以外に変化があるかを観察しなくてはならない。
なんのために?
最適な心の交流を得るために。
最適な心の交流はそうそう無い。
本来、対話が一番だが、それに準ずるものとして、小説があると思う。
それを求めている。
カクヨムの世界に。
余計な飾りはいらない、誤魔化さなくていい、つまらなくていい。
行間は私が読むから。
そんな小説の可能性を見るために、山羊座文学賞をやります。
カクヨムの1%にも満たない世界で、奇跡の出会いを待っています。