あらすじ
「幽霊だって、花火くらい見たいじゃないか」
お化けに会いたいオカルト研究会の変人部長・トオルが言い出したのは、花火大会の日にやってくるお化けに会うための、あまりに馬鹿げた『お化け遭遇作戦』だった。
当日、待ち合わせ場所に現れた彼は、あろうことか【狐面にTバック水着】という、不審者極まる『怪人水着仮面』の姿。
遠巻きにする人々、呆れ果てる私。 金魚すくいに一喜一憂し、かき氷の溶けやすさに文句を言う。 そんな騒がしくも楽しい祭りの夜、空に大輪の花火が打ち上がる。 その光の下で、私たちは「本当の話」を始める――。
これは、あの日果たせなかった約束を抱えた私が、時を超えて「怪人」と再会する、笑いと涙の夏の一幕。