あらすじ
春。
佐倉美咲が出会ったのは、身も凍る恐怖と、デカい女子高生――二階堂円子だった。
円子は言う。
「普通の人は霊能力(バリア)を持ってる。だから、霊なんて見ない」
怪異は霊ではない。人格もない。魂すら無い。
それは、場所に焼き付いた強烈な負の記憶——“障り”。
触れれば最後、その苦痛に魂ごと引きずり込まれる。
霊能力を持たない円子には、世界が剥き出しのまま見える。
守る術(バリア)を持たない彼女の唯一の武器は、鍛え抜かれた己の肉体と、拳。
自傷上等。ノーガード。
学校に潜む怪異へ、祈りも救済もなく、ただ真正面から叩き込む。
怪異と、拳と、女子高生。
放課後の校舎に、制服の獣が吠える――。