あらすじ

深夜のワンルーム。スマホの光に照らされた男は、死んだはずの妻からのメッセージを貪るようにスクロールし続けていた。 『いま、どこ?』『ゆるして』『こっちにきて』 膨張し、熱を帯びるバッテリー。男の周囲を包む、異常なまでの冷気。 男は気づかない。自分の部屋を監視する「調査会」の無線が、彼の絶望を別の言葉で定義していることを。 「対象Aから発生する冷却残渣を、本部サーバーへバイパス。九使ト4、汚染による除籍を承認」 SNS上の未練すらもインフラの部品として磨り潰す、巨大な組織システム。 あなたのスマホに届く「心当たりのない通知」は、彼らが仕掛けた招待状(インビテーション)かもしれない。

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カクヨム
カクヨム2026/03/06
  • 現在の作品事案記録 第811号「残響」