あらすじ

保健委員の椎名澪は、放課後の三階の廊下で透明なフルートの音を聴いた。 音の主は二年生の藤枝朔。澪は練習室の壁際の椅子に座って、朔の演奏を聴くようになる。 指の動き、肩の線、唇の形。 聴いているだけのはずなのに、いつからか目が離せなくなっていた。 試験週間のインクの染み。前触れのない眩暈。空の練習室。 夏のコンクールで朔のソロが始まったとき、澪の中で何かが変わる。 何が変わったのかは、たぶん、まだ分からない。 全十話。

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カクヨム
カクヨム2026/03/06
  • 現在の作品歌口のきわ