あらすじ

祭囃子の笛太鼓、赤提灯の灯る歓楽街。 そこは八百余万の神々が跋扈(ばっこ)する、人の理の外側――「神の国」。 神々に「ノコノコ」と蔑まれ、忌み嫌われる一人の少年、壱(いち)。 彼は神隠しに遭った両親から産まれた、この国で『一番目』の人間だった。 唯一の理解者である美しき神・カラスの保護下で、壱は自分の運命を諦め、ただ静かに朽ちるのを待っていた。 ――あの日、一人の少女が現れるまでは。 現代社会から自ら神隠しを選び、異界の門を叩いた少女。 彼女の真っ直ぐな瞳と、神の国には存在しないはずの「自由」な振る舞いは、壱の凍てついた心を溶かし、カラスが隠し続けてきた『罪』の綻びを露わにしていく。 交わるはずのなかった二人の人間。 神々の思惑と、カラスの歪な愛が渦巻く異界で、孤独な少年は初めて最初の一歩を踏み出す。 これは、神の国で産まれた一番目の人間と、彼を見つけた少女が織りなす、切なくも鮮やかな和風バディ・ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/03/06
  • 現在の作品神隠しノコノコ ―八百万の国の壱番目―