あらすじ
妖魔に攫われるのは、十三歳以上の男性だけ。
この世界では、戦うのは魔法少女だった。
少年・真咲綾芽は、戦えない側に生まれた。
だからこそ決めた。――守る側になる、と。
彼が選んだのは、戦場に立つことではなく、
魔法少女を「間に合わせる」ための救援技術。
静音飛行の魔導ヘリ。
揺れない搬送機構。
誰よりも早く現場へ届くための設計思想。
やがてその機体は、協会の最後の選択肢と呼ばれるようになる。
だがある日。
少年は偶然、魔法少女になれる力を手に入れてしまう。
守るために技術者になったはずの僕が、
気づけば最前線に立つことになった――。
これは、戦うことよりも「間に合う」ことを選び続けた少年が、
やがて世界の救援そのものを変えていく物語。