あらすじ
帝国地図院で働くレインは、派手な魔法が使えないため「無能」と見なされ、地図が存在しない危険な辺境地帯『ノクト領』へ実質的な死刑宣告として追放されてしまう。
しかし、帝国は知らなかった。 彼が、地図に線を引くだけで現実の地形やルールを書き換える規格外のスキル《界線筆記》の持ち主であること。そして前世が、現代日本の「都市計画のプロ」であったことを。
「ここに線を引けば、安全な街道ができるな」 「村の周りを線で囲んで、魔物を弾く最強の結界にしよう」
赴任した辺境の村は、魔物に怯え、食べるものにも困る崩壊寸前の状態だった。 しかしレインがペンを握り、地図を描き始めると、状況は一変する。
絶対に迷わない安全な道が生まれ、物流が回復。 凶悪なダンジョンは、線を引いて構造を固定するだけで、安全で豊かな「資源の宝庫」へと早変わり。 彼の描く地図と、誰も思いつかない都市設計の知識に惹かれ、獣人の運び屋、土地の記憶を読む没落聖女、凄腕のドワーフなど、頼もしい仲間たちが次々と集まってくる。
やがて、見捨てられていた最果ての村は、どんな魔物も寄せ付けない、王都を遥かに凌ぐ超巨大都市へと急成長を遂げていく。
一方、彼を追放した帝国は、レインという最強のインフラの要を失ったことで大混乱に陥り、今さら戻ってこいと泣きついてくるが……もう遅い。
これは、一本のペンと地図帳から始まる、追放された地図師が世界で一番豊かで優しい都市を創り上げるまでの辺境開拓ファンタジー!