あらすじ

森で薬草を採って暮らす薬草師のユナは、ある日、傷だらけで倒れている青年を見つける。放っておけば死んでしまいそうなその男を、薬草師として見過ごすことはできなかった。ユナは彼を自分の家に運び、手当てをすることにする。目を覚ました青年は、落ち着いた声で告げる。 「私は魔王だ」 当然、ユナは本気にしなかった。けれどその直後、村に現れた魔物を青年が一瞬で倒してしまったことで、どうやら冗談ではなかったらしいと分かる。 行き場のない怪我人で、しかも本物の魔王。放り出すわけにもいかず、ユナの家での奇妙な同居生活が始まった。 薪割りをして、水を汲み、薬草採りを手伝う魔王。 そんな穏やかな日々の中で、ユナはあることに気づく。 ――自分は、彼に命令できてしまうらしい。 この世界では、魔王は「飼い魔王」として人間に従わされる存在。けれどユナは、彼に命令するつもりはなかった。従わせるのではなく、一緒にいるために。 森の小さな家で始まる、薬草師と魔王の静かな共同生活の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/03/06
  • 現在の作品森で拾った魔王を飼うことになりましたが、薬草師のわたしは命令しないことにしました