あらすじ
足元が、ゆれている。
不登校の時期を経て高校に戻ってきた白石凪は、また崩れるかもしれない恐怖を抱えながら、今日もなんとか口角を上げて日々をやり過ごす。笑い方がわからない。人の輪への入り方がわからない。
席替えで隣になった霧島蓮は、凪とはまるで違う種類の人間だった。堂々として、明るくて、自分が何者かを一秒も疑ったことがなさそうな男。
それなのに蓮は、凪の「わからない」を「それでいいんじゃないの」と受け取った。
ずっと一人で抱えてきたものが、誰かに触れられた気がした。
攻めは受けの内面に触れて世界が広がる。そして受けが自分を愛せるようになるまでの物語です。