あらすじ

彼女の命を救う代償は、俺との思い出を消すことだった。――10年後、俺は物理法則を書き換えて、銀河の果てへ跳躍(ジャンプ)する。 あらすじ(ネタバレなし・約600字) 親の都合で8年ぶりに海沿いの田舎町・松崎町へ戻ってきた高校生、坂本幸一。彼の右腕には、幼い頃の事故以来「温度を感じない」奇妙な空白の皮膚があった。 転校先の立ち入り禁止となっている旧校舎で、幸一は銀色の髪と青い瞳を持つ少女・ティオと出会う。彼女は8年前、墜落事故の炎の中から幸一を救ってくれた異星の少女だった。政府の極秘監視下でデータを集めさせられていた彼女は、地球の環境そのものが細胞を破壊する「星の毒」に侵されており、その命は春までもたないという残酷な現実を突きつけられる。 「地球の青春を知りたい」と願う彼女のため、幸一は幼馴染や悪友たちを『共犯者』に引き入れ、監視の目を盗んで彼女を外の世界へと連れ出す計画を企てる。初めての文化祭、買い食い、そして甘いパンの味。しかし、彼女が地球を愛し、笑顔を見せるたびに、皮肉にもその寿命は加速していくのだった。 やがて訪れる記録的な大雪の夜。限界を迎えた彼女の命を繋ぎ止めるため、幸一は究極の選択を迫られる。それは、生命維持システムの燃料として、彼女の中から『坂本幸一という少年の記憶』を完全に封印することだった。 忘れられる絶望を抱えながら、ただの不器用な高校生である幸一は、100万光年先の彼女の故郷へ至るため、狂気にも似た執念で宇宙工学の扉を叩く。 「君が俺を忘れても、俺が宇宙(すべて)を書き換えて迎えに行く。」

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カクヨム
カクヨム2026/03/06
  • 現在の作品『君を救うために忘れられた俺が、10年かけて宇宙(物理)をねじ伏せ、100万光年先の君にメロンパンを届ける話』