あらすじ
天界の第一王子ラミルは、強大な力を持ちながらも制御ができず、訓練場を破壊してばかりいる問題児だった。ついに父王から「力の本質を学んでこい」と悪魔界へ追放される。
待っていたのは剣の修行ではなく、皿洗い・床磨き・薪割りの下働きだった。厳格な四大悪魔の筆頭アスタロト公爵のもと、ゴブリンのベルフとトロールのガプという友人を得ながら、ラミルは雑用を通じて力の制御を体得していく。
続いて送られた人間界では、騎士になれなかった青年フェリクスと出会う。圧政に苦しむ村を守るフェリクスの生き様から、ラミルは「強さとは誰かのために使うもの」だと学んでいく。
一方、天界ではラミルを憎む従兄カイルが悪魔界の反乱分子と手を組み、ラミルの命を狙っていた。その背後には、千年間ひとりで三界統一の理想を抱え続け、禁忌の力に侵食された古の悪魔アザゼルの影があった。
天界に帰還したラミルは、王としての試練を乗り越え、三界を巻き込む最終決戦に挑む。アザゼルとの対峙でラミルが選んだのは、力で打ち倒すことではなく、千年間の孤独を受け止めること——。
天使も悪魔も人間も、全てを守る三界統一王への道が、今、始まる。