あらすじ

僕の望みは至極まっとうな、どこにでもある平凡な学園生活だった。空気のように目立たず、波風を立てず、ただ穏やかに卒業までを過ごす。それだけが僕の平穏であり、幸福の形のはずだったんだ。 だが、どういうわけか僕の周囲には、およそ「普通」という概念をどこかに置き忘れてきたような連中ばかりが集まってくる。 実家の鍵を勝手に複製しては朝っぱらから出汁のクイズを仕掛けてくる幼馴染に、人生の全てをフラグ管理しようとフリップを掲げてつきまとう後輩。完璧超人の皮を被った重度のギャンブラーである生徒会長や、僕のことを兄ではなく「スポンサー」と呼んで家庭内をビジネスライクに牛耳る実の妹。さらには昔助けた恩返しだと言って、丸見えの隠密行動で僕を護衛——という名のストーキングをし続けるクラスメイトまで現れる始末だ。 右を向いても左を向いても、個性の渋滞、キャラの暴力。静寂を愛する僕の日常は、彼女たちの予測不能なフルスイングによって、今日も今日とて跡形もなく粉砕されていく。 これは、類まれなる「面白え女」引き寄せ体質を持ってしまった僕が、深い溜息と共に贈る、受難と困惑のショートストーリー集。 「やれやれ、また面白え女か。全く、とほほだぜ」

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カクヨム
カクヨム2026/03/06
  • 現在の作品とほほな僕と、おもしれー女。