あらすじ

木製の階段は死刑執行人が一歩上る度に、ギィと軋しんだ。  見せ物となった処刑台には罪人の男が器具に固定されている。憤怒、歓喜、不安。感情はそれぞれだったが、衆人は一様に、男の首が刎ねられるのを期待している。 「言い残すことは?」  階段を上り切った執行人が、定められた文句を述べる。この時、だいたいは命乞いか恨み言が返ってくるのだが、男は静かに、「お前に人を殺す権利があるのか」と問いかけた。

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カクヨム
カクヨム2026/03/06
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