あらすじ

陸とリラは次の目的地へ向かう。 それは放棄された研究施設が眠るという無人小惑星「M-77」。 そこに「神々の涙」と呼ばれるオーパーツがある――情報はあまりに魅力的で、あまりに出来すぎていた。 情報屋の直感が警鐘を鳴らす一方で、二人の間には言葉を超えた信頼が芽生えている。 ならば先手を取る。 クロノス・オーダーの鼻を明かし、こちらが“答え”へ近づく番だ。 だが到着の瞬間、世界は反転する。 降り立ったのは廃墟ではなく、冷たい金属壁に囲まれた閉ざされた部屋。 そして陸の切り札である惑星渡りは、強制的に封じられる。 画面越しに名乗るのは、クロノス・オーダー上級執行官カシウス。 彼の言葉は、陸の存在を“異邦人”として、リラを“末裔”として呼び分け、二人の過去と因縁を無遠慮に抉り出す。 舞台は、銀河でも最悪の監獄ユートピア「タルタロス・ピット」。 能力を抑え込む磁場、光の届かない独房、食堂に渦巻く殺意と弱肉強食。 力を奪われた陸は無力に引き戻され、リラは自分の血に結びつく言葉に揺さぶられる。 離れ離れになることで、互いの存在がどれほど支えだったのかを痛いほど思い知ることになる。 そしてこの奈落で、あり得ない再会が待っている。 敵だったはずの人物が、思わぬ形で“出口”へ繋がる火種になる。 救う理由、戦う理由、信じる理由。 それぞれの事情が交差し、計算では割り切れない共闘が生まれていく。 第五章は、奪われた自由を取り戻すための脱出劇であり、三人の関係性が決定的に変わる転換点。 奈落の底で灯るのは絶望か、それとも次の戦いへ繋がる希望か――。

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小説を読もう2026/03/06
  • 現在の作品コズミック・ドリフター⑤奈落の監獄(監獄ユートピア “タルタロス・ピット”)