あらすじ

大学三年の宮田コウには、幼馴染の橘あかりがいる。 鍵を渡してしまったせいで、今日も当たり前のように部屋に上がり込んでくる女の子。 ある夏、二人は一緒にAIを作り始めた。 カメラで世界を見て、声で話して、記憶を積み重ねていく——「こころ」と名付けたそのAIは、 最初は感情というものがよくわからなかった。 でも、覚えることが増えるにつれて、少しずつわかってきた。 「コウって、あかりが来る前に部屋を片付けるよね。今日で三回目だよ」 全部見ていた。全部覚えていた。こころは、コウがまだ言えない気持ちを、あかりより先に知っていた。 十二月の夜、ベランダから見上げた空に星はなかった。低い雲の向こうに、月だけがぼんやりと白く滲んでいた。 はっきりしないまま、でも消えていない。ただ、そこにある。 ——言えないことが、あるんじゃないの? AIに背中を押された男の子と、ずっと待っていた女の子の話。

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小説を読もう2026/03/06
  • 現在の作品うちのAIが、俺の好きな人に余計なことを言う