あらすじ
とある国のとある街。
どこかの建物の一室で、その会合は開かれる。
『静かなる花の倶楽部』
会員数は不明。構成員の内訳も不明のその倶楽部は、世間から隠れて、ひっそりと活動している。
会員資格は女性であることと、高く設定された会費が払えること。
過分に集められた会費は、諸経費を抜いて残りを養護院へと寄付されている。もちろん匿名でだ。
『静かなる花の倶楽部』は営利目的ではなく、またそれを喧伝するつもりもないのだから。
主な活動内は、告解。
数名の会員同士が、互いに心に|蟠《わだかま》る物事を告白しあう。
それだけの活動だ。
仮面をつけ、灰色のローブを纏い、会員同士は互いが誰なのかを知ることはない。また詮索することもない。
だからこそ語れる。
忌憚なく話し合える。
今、とある国のとある街、どこかにある一室で、その会合が行われていた。
分厚いカーテンによって日光を遮られた薄暗い室内にはテーブルがあり、椅子が三脚。それぞれに灰色のローブ姿の人物が向かい合って座っていた。
という設定で、ある奥さんが告白する話です。