あらすじ
財務省の若手官僚・木下は、入省2年目のある日、事務次官・畑重俊に呼び出され、霞が関の地下にある極秘の部屋へと案内される。
そこで彼は、国家の中枢で進行する「日本人奴隷制度」と呼ばれる極秘計画の存在を知らされる。
それは、官僚・政治家・資産家など“選別された人々”の利益を守るため、その他の日本人を貧困へと追いやり、自己責任の名のもとに死へと誘導するという冷酷な国家戦略だった。
22年後、木下はその計画を推進する立場となり、かつての自分のような若手を秘密の部屋に招き入れる側となっていた。だが、計画の中心人物だった畑が突然失踪し、一週間後、鬼怒川の廃墟ホテルで異様な姿で発見される。
餓死した裸の遺体、赤い縄、五寸釘、そして「ハトポッポ」と名乗る謎の組織からの告発文。完璧だったはずの計画に、初めて綻びが生じる。木下の心に、22年ぶりの“恐怖”が芽生え始めていた―