あらすじ
「青いバラが咲いたら、必ず迎えに行く」
その約束は、二十年間果たされなかった。
街の片隅にある花屋『ブルーローズ』。
そこで働くことになった新米花屋・真中結。
彼女を待っていたのは、美しくもどこか凍てついた店主、榊麻美だった。
自然界には存在しない青いバラ。
なぜ麻美は「不自然な青」に執着し、止まった時間の中に居続けるのか。
正論で家族を切り刻んだ母。
夢を追って娘を置き去りにした父。
そして、果たされなかった約束。
これは、助手の結が目撃した、
一人の女性が「青の呪縛」から解き放たれるまでの再生の物語。
「……おせっかいね、あなたは」
「おせっかいなのは、お互い様ですよ」
不完全で、けれど優しい答えが、ここにある。