あらすじ
「講和、講和だと!?」
おれは思わずその場で跳ね上がった。まさに脊髄反射だ。熱した油に放り込まれたエビみたいに体をくの字に折り、ぴょんと二メートルは跳んだ気がする。次の瞬間、ベッドから転げ落ち、床に叩きつけられた。
背中から腰へと焼けつくような痛みが駆け抜けたが、そんなものに構ってはいられない。おれは呻き声を漏らしながら、テレビを見上げた。
『講和です。先ほど、各国の首脳らが協議の末、アルトツク星との講和が正式に決定しました。これにより、長らく冷戦状態にあった星間戦争はようやく完全に終局を迎え――』
「クソッタレがあ……!」