あらすじ
「忍びに心はいらぬ。あるのは、命令と遂行のみだ」
幕府直轄の最強隠密組織『黒鴉(くろからす)』。その筆頭である九条蓮は、感情を一切持たぬ殺人兵器として恐れられていた。
一方、没落した忍びの里の再興を誓う望月陽葵は、一族の秘宝を奪還するため、宿敵である蓮に挑み続ける。
敵対する二人の忍び。出会えば火花を散らし、刃を交えるのが彼らの「日常」だった。
しかし、第三勢力による襲撃、そして幕府の巨大な陰謀に巻き込まれる中で、二人は一時的な「共闘」を余儀なくされる。
「勘違いするな。お前を殺すのは、私だ」
冷酷な言葉を吐きながらも、絶体絶命の陽葵を、無意識に身を挺して守ってしまう蓮。
「どうせ殺されるなら、あんたの手がいい。他の誰でもない、あんたにね」
死の淵で微笑む陽葵の瞳に、蓮の凍てついた心はかつてないほど激しく揺さぶられていく。
これは、互いを殺すことだけを考えていた二人の忍びが、傷を癒し合い、背中を預け、やがて組織や宿命を捨てて「ただの男と女」として結ばれるまでの、長く焦れったい愛の軌跡。
冷酷無比な死神×不屈の情熱を持つ女忍び
二人の刃が、愛に変わるその時まで。
焦れったさ200%でおくる、忍法恋愛活劇、ここに開幕。