あらすじ

限界集落で育った少年・きおは、ある日ふとした拍子に “時間を戻せる”能力に気づく。 最初は遊びの延長だったが、 実験を重ねるうちに少しずつ法則が見えてくる。 ——戻れるのは自分だけ。 ——身体は戻るが、意識は進む。 ——疲れはリセットされる。 ——連続で戻せば、数分・十分・一時間まで遡れる。 やがてきおは、能力の“限界”にもぶつかる。 どれだけ積み重ねても、 **日付を跨ぐことだけは絶対にできない。** 昨日には戻れない—— その事実は、きおにとって初めての“時間の重さ”だった。 それでもきおは実験を続ける。 テスト勉強でズルをしようとすれば、 戻るたびに理解が深まり、 結果的に努力と成長を積み重ねてしまう。 森での生活、静かな村、誰もいない校庭。 きおはまだ、自分の能力がどれほど特別で、 どれほど未来を変えるものなのかを知らない。 ただ、戻れる時間の中で、 世界を少しずつ観察し、試し、理解していく。 この時点で、きおの世界はまだ小さい。 野球も、アメリカも、運命のバッテリーも、 まだ遠い未来の話。 けれど胸の奥には、確かに芽生え始めていた。 ——もっとできるかもしれない。

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小説を読もう2026/03/04
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