あらすじ
優秀なライターを目指して出版社に入社した鈴原直人(20歳)が配属されたのは、よりによって不吉な噂が絶えない心霊オカルト部門『月刊/極・心霊』編集部だった。
配属早々、鈴原はベテラン編集者・四ツ谷磐子に連れられ、築40年の曰く付き物件へと向かう。そこは、住人が次々と謎の死を遂げ、庭には季節外れの彼岸花が咲き乱れる「澱み」の家だった。
取材中、土地に潜む「飢えた穴」に獲物として選ばれてしまった鈴原。翌朝、彼の喉元には死の予兆である彼岸花の蕾が膨らみ始める。
絶体絶命の鈴原を、磐子は人気のない給湯室へと連れ込み、唐突にシャツのボタンを外し始めた。
「右手を出しなさい。そしてモミなさい!」
困惑する鈴原が彼女の胸に触れた瞬間、立ち昇ったのは戦神・阿修羅の影。
表の顔は冷徹な編集者、裏の顔は阿修羅を宿した神職者。
磐子の命がけ(?)の除霊儀式が、今、幕を開ける――。