あらすじ
神を殺して、運命の賽(サイコロ)を振れ。
出目が【1】なら最弱の泥這い。【6】を出せば、世界を統べる王となる——。
現代社会の裏側。そこは、信仰を失った神々が現実を浸食し、己の神話を押し付けようとする狂気の世界。
人類のわずか1%、神の理(ルール)を無視して神を殺せる『適格者』たちは、討伐のたびに精神世界で「サイコロ」を振ることを強制されていた。
出た目の数で奪える神の権能が決まる過酷な生存競争(ダイス・マキア)。
西東京市に住む高校生・御堂統(みどう すばる)は、かつて出目【1】を引いてしまった落ちこぼれの神殺し。
魔力消費もクールタイムもゼロだが、「触れたものを数秒だけ軽くする」だけのハズレ能力しか持たない彼は、面倒事を避け、幼馴染の葵(あおい)たちとの平穏な日常をひっそりと守り続けていた。
だが、街にギリシャの軍神アレスが顕現した日、彼の運命は反転する。
神の理不尽な暴力からエリート少女剣士のセリアを救うため、統は最弱の能力と極限の機転を駆使し、格上の軍神を討ち取ってしまう。
そして、精神世界のカジノで彼が振ったサイコロの目は——奇跡の【6】。
「俺はモブだ。最強の力なんて、日常に一番いらないんだよ……!」
最強の絶対権能『不落の大盾』と『万軍の戦車』を簒奪し、世界に数人しかいない規格外の存在【六王(シックス)】となってしまった統。
強大すぎるがゆえに「右腕の麻痺」などの重い代償(クールタイム)を伴う【6】の切り札と、使い勝手の良い最弱の【1】の力を武器に、統は否応なしに世界の覇権争いへと巻き込まれていく。
同居することになった生真面目なポンコツ騎士セリア、神話の弱点を看破する魔女イヴ、そして新王の首を狙い襲い来る戦闘狂の紅刃(こうじん)。
交差する日常と非日常。世界の覇権を懸けた、最弱にして最強の神殺しによる反逆のダークファンタジー、開幕!