あらすじ
せっかく結核になったのに。ロマンチックに死にたいのに。
時は明治。女の生きる道は、妻となり母になることだけとされていた時代。
良子は大学在学中に結核と診断されたため、サナトリウム南湖院に入院する。
幼いころの事故で片目を失ったうえ、肺の病にかかった良子は、いかず後家決定なのだから早く死にたいと思っていた。
憧れは樋口一葉先生。あんなふうに作品を残して惜しまれながら夭折したい。
だが、先生が夭折したのと同じ24歳になろうというのに小説は書けないし、病状もなんだかよくなってきている。困った。絶対に退院したくないのに。
そんな良子に、運命を変える出会いが待っていた。
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