あらすじ
乙女ゲームの悪役令嬢に転生したと気づいたのは、王太子に婚約破棄を宣告されたまさにその瞬間だった。
前世の記憶はぼんやりしている。でも一つだけはっきり覚えている——このまま何もしなければ、私は破滅する。婚約破棄から五日後、王宮のパーティーで王妃が毒を盛られた。そして犯人に仕立て上げられるのは、私だ。
逃げたら確定で犯人扱い。黙っていたら証拠を捏造される。ならば自分で真犯人を見つけるしかない。私、エレナ・ヴァルトシュタインが召喚したのは、小さなフクロウの姿をした「論理の精霊」ロジック。感じ悪い口調と正論だけが取り柱の、最悪の相棒。
不完全な情報、欠陥だらけの推理、ブラフ込みの罠——それでも私は、論理で破滅を殴り倒す。悪役令嬢は振り返らない。