あらすじ
リクルーター歴35年、仁木本併太郎は考えた。
溢れる求人広告に埋もれる“本当に合う仕事”。
相応しき人材と職場を巡り合わせるには――差別化が必要だ。
「よし、野菜をつけよう」
そうして誕生したのが、八百屋の皮をかぶった求人紹介所。
果物の下には求人票。メロンの陰に社長の顔写真。
鮮度のよい野菜と共に、“鮮度のよい仕事”を売るのだ。
そこへ現れたのは、華々しい経歴を持ちながらも、どこか行き場を失った一人の求職者。
社長が優しすぎる会社。
言語を持たない部族との交流スタッフ。
身長1センチ刻みで選ばれる着ぐるみ求人――。
仕事とは条件ではなく、相性である。
これは、ちょっと変わった八百屋と、悩める求職者が織りなす、
可笑しくて少しだけ切ない、再就職の物語。