あらすじ
相模勇弥、28歳、勇者である。
幼き頃より、世界に平和をもたらす勇者に憧れていた。
そして、忘れもしない16歳のある日、夢の中で啓示があったのである。
お前は、勇者だと。
夢の中でおぼろげだったので、少ししゃがれた老人のような声だったこと以外、何も覚えていない。
しかし、間違いなく私は、勇者だと言われたのだ。
その時、私は歓喜の渦に巻き込まれ、ベッドから転げ落ちた。
身体をいささか打ったが、その痛みすら、勇者という啓示の前では、心地よくすら感じていた。
そうか、私は、勇者なのだ。
その日から、私は勇者として相応しい存在となるべく、鍛錬を続けている。